21トリソミーとは

21トリソミーとは、ダウン症候群の標準型と言われ、21番目の染色体が3本あるという症状のことです。
他に、ダウン症候群には、転座型、モザイク型などがありますが、
本広報部では、発起人の子ども達が標準型だったため、この名称で活動を始めました。
名称についてはこちら>>

ダウン症についての説明は、以下、埼玉県立小児医療センター遺伝科 清水健司先生、
大橋博文先生の言葉をお借りして、説明とさせていただきます。

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 ダウン症候群がイギリスの医師ジョン・ラングドン・ダウン博士によって最初に認知されたのは今から約1世紀半前にさかのぼります。そして1959年、染色体の変化である「21トリソミー」が本症候群の原因と判明し、その後ダウン症候群における診断、治療など小児医療の発展が加速してまいりました。

 ダウン症候群の一般頻度は現在約800人出生に1人といわれており、埼玉県では年間約100人のダウン症をもった赤ちゃんが新たな生命を授かっています。ダウン症児の共通の体質として、身体合併症(心疾患、消化器疾患、血液疾患など)をもつ場合があること、発達に時間がかかることがあげられます。近年の医学の進歩により、合併症の早期発見と治療法が確立され、平均寿命も各段にのびて来ました。

また、早期からの愛情深い関わりや発達の支援(療育)がよりよい発育に結びついてきています。そして現在、20-30代のダウン症をもった成人の中には、さまざまな職場で働き、音楽、絵画などに芸術的才能を発揮し、20世紀前半では想像もできなかった豊かな生き方を享受する人が増えています。

とはいえ、これからの成長、発達において医療、教育、福祉が十分に行き届かない場合は、その実力を発揮できないということにもなりかねません。地域社会の中でダウン症のこどもたちがのびのびと育っていくことができる環境づくりも同時に大切です。

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